百人一首形式

こちらは、使う道具からして、宮脇賣扇庵さんで普通に投扇興セットとして売られているものとは違うようです。
枕は漆塗りの大きめのもの、一方、扇は小さめのもので、蝶の形も違っていたとか。実際に見てきた知人の話からすると、どうも「戸羽の会」で製作しているもののような印象です。実物をぜひ確認して来たいと思っております。
ただ、「投扇会」でも、よきひ形式の優勝者と源氏物語形式の優勝者による決勝戦ということで、つまり2人しか体験できないわけで、おそらく見学する機会だけでもあれば十分ということになるでしょうね(^_^;)。


現在のところ私が知っている範囲では、試合の進め方は「戸羽の会」で行なっている百人一首形式と非常に似ているようです。ただし、微妙に違う点もありますので、共通点も含めて、ひとまずわかっていることだけまとめてみます。

そして、一回一回の投げた結果だけでなく、開始前後にも銘と得点が与えられます。ここの扱いが「戸羽の会」で行なわれている百人一首形式と異なる点です。ぜひ比較してみてください。

扇が蝶に当たれば、もちろんほとんどは点数がもらえます。
ただし、源氏物語形式との大きな違いは、形によっては(ちゃんと蝶を落としているのに!)過料になってしまう場合があることです。

扇が蝶に当たらなかったら、源氏物語形式では「手習」として0点になりますが、百人一首形式では扇の位置によって銘を分けます。


このほかにも、「戸羽の会」の百人一首形式では、都御流の源氏物語形式や浅草で言うところの「松風」や「花宴」に当たる形、つまり「扇がきちんと蝶を落としきれなかった」場合にも過料としていますので、都御流の百人一首形式でも同様のルールがあるかもしれません。機会があったら確認してきます。