よきひ形式

よきひ形式というのは、複雑な源氏物語形式とは違い、初心者でも簡単に遊べるように工夫された形式です。

たとえば、源氏物語形式では「花散里」は無点扱いなのですが、よきひ形式では2点も与えられます。
逆に、めったに出ない「澪標」については、源氏物語形式では55点ももらえるのに対し、よきひ形式では7点どまりです。
つまり、花散里でいいから、ひたすら確実に扇を的に当てることができれば勝ちにつながるという、非常にわかりやすい形式になっています。
また、扇と蝶の形には一つ一つ名前をつけたりしていないので、その点もわかりやすくなっています。

なお、源氏物語形式との違いは銘定についてだけで、試合の進め方などは同じです。

状態 得点
蝶を倒した
扇が立った
   
   
扇が枕に乗った

(この表については、全体がわかり次第、穴を埋めたいと思います)

もう一つの特徴として、扇がまともに蝶に当たらず、枕を打ってしまったとしても、結果的に蝶が落ちたり扇が立ったりすれば得点がもらえる、という点があります。
源氏物語形式であれば(都御流でも浅草でも)「コツリ」としてマイナス1点にしかならないところなのですが、よきひ形式では「その形に対する点から1点マイナス」するだけなのです。
したがって、たとえば扇が枕を強く打って蝶が揺られて落ちた場合、扇も普通に地に落ちてしまえば「2点−1点」で1点がもらえることになります。