ここで使われている銘定について、以前、後楽園から郵送していただいた資料、および実際に訪問して頂いてきた資料をご紹介します。
「戸羽の会」の銘定はほとんどそのままで、名前だけが変えてあります。理解の助けとして、形態の説明では浅草の銘定を借りました。
銘 | 得点 | 形態の説明 | 戸羽の会 での銘 |
---|---|---|---|
初音 (梅・うぐいす) |
参加賞三点 | 初霜 (はつしも) |
|
延養亭 | 十二点 的玉倒れ九点 |
澪標の扇の上で 蝶立つ |
かりほの庵 (かりほのいほ) |
曲水の宴 (流店) |
十一点 的玉倒れ八点 |
桐壺状態 澪標状態 |
御幸 (みゆき) |
芝の鶴 | 十点 的玉倒れ七点 |
浮舟、横笛状態 夕顔、朝顔状態 |
筑波嶺 (つくばね) |
二千年蓮 | 九点 | 東屋状態 | 千鳥 (ちどり) |
唯心山 | 八点 的玉倒れ五点 |
明石状態 須磨状態 |
富士 (ふじ) |
月の宴 (名月鑑賞会) |
七点 的玉倒れ四点 |
若紫状態 行幸状態 |
三笠 (みかさ) |
八つ橋 | 六点 的玉倒れ三点 |
手前で蝶が立つ | 有明 (ありあけ) |
桜花爛漫 (染井吉野) |
五点 | 枕の向こうで蝶が立つ | 錦 (にしき) |
千入の森 (もみじ) |
四点 | 末摘花状態 | 秋の野 (あきのの) |
散る花 (さくら) |
一点 | 花散里状態 | 散る花 (ちるはな) |
空飛ぶ丹頂 | 不中扇 | 扇が蝶を飛び越えた 手習 |
むら雨 (むらさめ) |
沢の池 | 不中扇 | 手習で扇が手前 | 古浪 (あだなみ) |
遊ぶ鯉 | 不中扇 | 扇が蝶に触れたものの 手習になった |
ゆらの戸 (ゆらのと) |
鶴の舞 | 過料三点 | 野分状態 | 山颪 (やまおろし) |
松の菰(まこも)巻き | 過料三点 | 夕霧、鈴虫状態 | 雲がくれ (くもがくれ) |
藤の花 | 過料一点 | 松風、花宴状態 | おく霜 (おくしも) |
平四郎の松(末) | 敢闘賞二点 | 松山 (まつやま) |
注:扇が枕を打つと「コツ(枕打ち)で過料一点」になります。
「こつり」とは呼んでいないようです。