大記録・珍記録

長いこと投扇興をやっていると、いろいろすごい場面を目にすることがあります。単なる伝説にしてしまうのももったいないので、今までに経験してきた事例のうち、特にすごいものをここに書き残しておきます。
なお、ここで挙げるのは、全て浅草の道具とルールにのっとった試合もしくは練習中のことで、おまけに私が見聞きした範囲内だけです。つまり、「公式記録」などという意味合いは全くありませんし、他の大会や例会においてもっとすごい記録が出ていた可能性はもちろんあります。


中には、「投扇興は得点を競う遊びじゃない」「記録とか数字にこだわるのはよくない」という声を聞くこともありますが、楽しみ方は人それぞれ。雅な雰囲気を楽しむのもよし、試合で勝つことに喜びを感じるのもよし、今までの自分の最高得点を1点でも伸ばすのをやりがいとするのもいいと思うんです。
そして、それが自分ではなく人の記録でも、どういうわけか楽しいものです。そこまで努力してきた人の情熱に思いをはせたり、たとえその過程を知らなくても、その記録更新の場に居合わせた喜び。スポーツの世界なら誰でも感じることがありますよね。
投扇興も「得点」をつけたり、いろいろな種類の技があったり、そして「試合」をやるからには、さまざまなドラマが生まれます。


基本的に投者のお名前はハンドルネームを優先してありますが、当人の許可が出た場合には本名で載せている場合もあります。古い記録でご本人に連絡を取れない場合は、お名前は省いています。