席法と投席の間は四季しきに形かたどりて枕より扇丈たけ四個即ち四扇を隔てゝ坐し投壺の如く相對あいたいして坐すべし互たがひに先投せんとうを辞譲先投じじやうして投じ始むるが禮なり 但し左に字扇じあふき取役一人右に銘定行事めいさだめきやうじ一人外に記録を付する役人一人番數を定め置きて投ずる事なり 總て投數は十二回にして満投まんとうとす其勝敗に因りて褒賞はうしよう種々しゆヾあり而して之を記録して百首の歌を書するものなり 圖の如く捻みて打ち肱ひじ腋の下へ附けて姿うるわしく打つべし拳の延びたるは甚だ見悪くし