扇の扱い方

まず例会で最初に徹底されるのが、扇の扱い方についてです。お茶でも習わない限り知る機会もないでしょうから、ということで、丁寧に教えてくださいます。

涼を取るためにあおぐような扇なら適当に扱っても全く問題はないわけですが、たとえば国宝とか重要文化財の扇だったらどう開いてどう閉じたらいいのか…という例え話から入って山崎先生が解説された所をまとめてみます。
私が普段、投扇興の時にどう扱っていたかを実際に手元で再現してみると、全然だめだったことがよくわかりました。

また、これは円満院や都御流など関西の投扇興には共通なのですが、体格のハンデをなるべく反映させないため、および姿の美しさなどから、扇を構えた姿勢が前屈みになってはいけないということを厳しく言われます。ピシッと背筋を伸ばしていないといけません。
浅草と違って比較的、蝶までの距離が短いので、これでも十分扇は届きます。


  (見ればよくわかりますので、機会を見つけて写真を撮ってきます)


また、同じく腕の長さの違いが影響しなくて済むように、脇を締めてひじは体につけること。「5cm〜10cmくらいなら許されますが、まっすぐ前に腕を伸ばしたりしてはだめです」ということです。「助走してよいのはこれだけ(10cm程度)です」という譬えをされてました。


(なお、ここの説明は例会のビデオで先生が教えている場面を見ながらまとめましたが、なぜかビデオが一部途切れてしまっているため、やむをえず岡山後楽園のパンフレットやホームページの投扇興の説明を参考にさせて頂いて補足しました。)