構え方と投げ方

扇の持ち方がわかったら、次のように構えて、いよいよ投げてみましょう。
浅草では、持ち方については厳密な規定はありませんが、構えてから投げるまでの姿勢についてはルールがあります。

まずは座布団を枕から160cmほど離して置き、その上に正座します。

この時、ヒザが座布団のヘリから前に出てしまったり、お尻が浮いたりしてはいけません

 

しかし、そのことさえ守れば、何しろ的までの距離が遠いもので、前屈みになったり腕を遠くまで伸ばすことはOKです。扇を持っている手と反対側の手は、きちんとヒザに置いてください

あとは、親指のスナップを利かせて、扇が半回転して飛んでいくように投げます。うまく飛んでいって当たるまでの様子は、「扇の飛ぶ様子」を参照してください。
投げ終わった後は、次のような感じになります。

扇を手で「押し出す」と、どうしても空気にあおられてしまうので、うまく的まで届かないものですが、きちんとスナップを利かせて正しく飛んだ時は、あまり手首の位置は変わっていないことがおわかりでしょう。また、最初の構えからむやみに手首を引いたりしないことが大事です。投げる直前にあまり「助走」をつけてしまうと、やはり余計な風圧を受けてしまい、思うように飛ばなくなります。
それと、無理して押し出そうとすると無意識のうちにお尻が浮いてしまったりして、反則になってしまいますのでご注意を。