徳島城博物館では、投扇興大会や通年の投扇興体験講座が行なわれています。
通年の体験会は、「雅の遊び『投扇興』体験」と銘打たれ、基本学習コース+投扇興の実技からなっており、所要時間は2時間程度とのこと。指導してくださるのは「徳島城博物館ボランティア友の会」です。なお、対象は小中学生対象となっています。
また、お正月の機会に、同じく徳島城博物館の和室にて、小学生以上なら誰でも参加できる大会を催したり、ゴールデンウィークにやはり子供を対象として「雅びの遊び 投扇興王座決定戦」 という大会が開かれたりして、地元のマスコミにもよく報じられています。ほか、徳島市立体育館でのイベントの折りに投扇興が行なわれたことも最近(2000年6月10日)あったようで、かなり盛んに行なわれているようです。
これだけ子供への投扇興の普及に力を入れている地域は、全国でも珍しいです。写真を見る限りでは、浅草や京都と同じ道具を使っているように見受けられますが、得点方式などはまだ不明です。また、いつ頃から行なわれているかもわからないので、いずれ取材に伺おうと思っています。
2004年2月追記)
四国出張の折に、いちおう博物館にまで出かけてみたのですが、やはり投扇興は常時行なえるわけではないようでした。残念。
2004年5月追記)
徳島新聞の記事によると、「散る花の一点」「錦の五点」等と読み上げられていたそうなので、道具はともかくとして銘定については、どうやら「戸羽の会」の百人一首形式を採用しているようです。
2005年5月追記)
友人がゴールデンウィークのイベントに参加して、資料を送ってくれました。それによると、銘定はやはり戸羽の会の百人一首形式で、投げ方や姿勢などのルールについては浅草の物を踏襲しているようです。