「投扇之記」形式
東京・人形町の新扇堂で「投扇興の扇」と言って購入できる扇には、投扇興のやり方の全てがびっしり書かれています。
しかし、ここの扇に書かれている投扇興の銘定は、上方流の源氏物語形式でも江戸流の百人一首形式でもありません。「投扇之記」という古い書物に見られる、独特の形式を採用しています。
もちろん、文体は現代語で、わかりやすく書かれています。また、的は「蝶」ではなく「花」と呼ばれています。
絵が丁寧にたくさん添えられていますが、数が多いのでここではとりあえず省略します(転載できるかどうかわからないので、いずれ自分で描けたら描いてみます)。